2011年5月6日金曜日

ユニクロ、次の「主役」模索 11月売上高14.5%減 客数?単価下?

 カジュアル衣料チェーン「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングが2日発表した11月の国内ユニクロ事業の既存店売上高は、前年同月比14.5%減となり、4カ月連続で前年を割り込んだ。前月(1.1%減)に比べマイナス幅が大きく拡大した。秋以降、超軽量のダウンジャケットや防寒機能を施したジーンズ「暖パン。」など新商品を投入したが、客
数が7.0%も減少。目玉商品の不在が響き、苦戦が続いている。

 11月は9月(24.7%減)、3月(16.4%減)に続き、今年3番目の落ち込み率となった。

 秋冬の主力商品である機能性防寒肌着「ヒートテック」の値下げもあって、客単価が8.1%減少した。昨年11月には全国の店頭で売り切れが続出し、12月下旬に欠品するま
で定価(1500円)で販売した商品だが、今年は一転して厳しい展開になった。

 販売目標数量を昨年より2000万枚多い7000万枚に増やし、生産開始時期を早めるなど供給体制を強化。来年2月までに売り切る目標を立てたが、集客が見込める週末には990円の価格で販売したことから、客単価が大きく落ち込んだ。

 11月20?23
日に実施した特別セール「創業感謝祭」では、初日の20日には、1日の売上高が過去最高の100億円を突破したものの、客単価の下落を補いきれなかった。

 ただ、このところの低迷は、大幅に売り上げを伸ばした前年の反動という側面もある。同社は9月から来年2月までの上期の売上高は前年同期比9.8%減と予想しており、「単月としては計画通
り」(担当者)と強調している。

 ファストリの現在の苦境は、ヒートテックに売り上げを大きく依存していることにある。しかし、発売から7年が経過し、新鮮味は薄れてきた。イオンなど流通大手が機能性衣料に参入し、競争は激化している。

 ヒートテックに並ぶ大型商品を開発できるかどうかが、業績回復の大きな鍵となりそうだ。(小川真
由美)

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引用元:arad rmt

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